鴨山の 岩根しまける 我をかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ
(223 柿本人麻呂)
今日今日と 我が待つ君は 石川の 貝に交りて ありといはずやも
(224 依羅娘子)
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石見相聞歌で別れることになったが、一説では、どうやら石見で死を迎えることになったようだ。
223で妻を心配し、224は知らせを聞いた妻の歌だという。
「石川の貝に交りて」、火葬して散骨したともいわれているそうだ。
編纂者が人麻呂を思慕し作ってあげたのかとも考えることもできるのでしょうが、
本人作として読むべきなのでしょう。
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