詩歌

和歌・辞世を学ぶ

紀貫之

手に結ぶ 水に宿れる 月影の あるかなきかの 世にこそありけれ -----    後悔無き充実した人生だったとも言えるのでしょうが、 藤原氏北家の台頭で紀氏勢力が押され、866年の応天門の変で一族は没落したという。 その流れの中9世紀後半で誕生しているので、出世は期待できない。 実際、官職に恵まれた訳でなく、業績を誇ることなく、辞世のようにはかなく感じていたようだ。 ----- 古典秀歌鑑賞 寺尾登志子 趣味時間 p29