詩歌

和歌・辞世を学ぶ

341 酒を讃める歌 大伴旅人

 賢しみと 物言ふよりは 酒飲みて 酔ひ泣きするし まさりたるらし (341)  言はむすべ 為むすべ知らず 極まりて 貴きものは 酒にあるらし (342)  なかなかに 人とあらずは 酒壺に なりにてしかも 酒に染みなむ (343) ----- ただの飲ん兵衛ではなかった。令和の由来となる「初春令月、気淑風和」を詠んでいた。酒壺になりたいとまで言う。 優秀な武官で長生きし大宰府長官にまでなったという。 アルコールが手放せなくても依存症ではなく、品は維持している。 情に篤く部下に慕われたのでしょう。 ----- 大伴旅人 BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン) 讃岐屋一蔵の古典翻訳ブログ